コロナホテル療養おぼえがき

 

 

流行病にかかりました。

これだけ流行っているのだからいつかかかるだろうなとは思っていたが、実際かかると案外精神的なショックが大きい。

ちょっとした違和感から始まって、普通の体調不良とは明らかに違う症状が出てからの冷や汗がとまらないあの時間は2度と経験したくない。

誰かのためになるかもわからないし、いつかの私のためにホテル療養なんかのおぼえがきを少しまとめておきます。

ちなみにワクチン接種後のおぼえがき↓

コロナワクチン接種おぼえがき - 線香の煙のむこうにいるよ

 

もくじ

 

※注意書き※

必需品的なものはたぶんいろんな人がまとめてくれていると思うので、オプション的なものだけのご紹介!

まず、第一に、自治体や対応ホテルによって揃えてくれているアメニティの類はかなりバラつきがあるということ。入居予定のホテルに用意されているアメニティや注意事項は各自治体ホームページなどにまとめられていると思うので、事前にそれを見つつ自分にあった支度を考えるべき。

次に、私はこのパターンだったが、保健所との話し合いの末ホテル療養が決まったのは検査日の夕方で「今日中の入居を希望ならあと3時間以内に来て。無理そうなら明日からで」ということもありえるのであまり悠長に準備をする時間はないこともある。私はもう2時間程度で身支度を済ませなきゃだし、罹患した状態でコンビニに行くのも気が引けたので、ウーバーイーツなんかを利用して必要そうなもの(嗜好品的な食料とか、のど飴とか)を用意した。

ありがとう文明、ありがとうウーバーのお兄さんお姉さんたち

あとは自分の潔癖具合やズボラさとの兼ね合いになる。私はめちゃくちゃズボラだし、数日間のホテル缶詰生活やひきこもり歴のある人間なので、入居予定ホテルのアメニティを検討した上で「これ最悪下着だけもってけばどうにかなるな」となり、10日間の療養に対して2泊が限界くらいのボディバッグだけで挑んでいる。

ここらへんは本当に人によると思う。

いかに文化的な生活を捨てても快適に過ごす自信があるかみたいな賭けでした。

では本題。

 

*  *  *

 

ホテル療養持って行ったほうがいいもの

 

・アクスタ

絶対に持っていけ。嘘じゃない、絶対に持っていけ。人類が何千年も「偶像崇拝」をしてきた意味がわかる。

ぬいちゃんでもいいが、衛生上の問題が不安だったので、ウェットティッシュで拭いたり洗剤つけて丸洗いが出来るアクスタが優勝。熱に浮かされてスマホの画面みるのがきつくてもサイドテーブルに美しき推しちゃんがいると「おおおお俺がんばるネッ!!」となる。

 

・香水(スプレータイプ)

推し香水でも、使いきれず眠っていた香水でもいいから、なにかリフレッシュできるものを。私は使い切る前提でいただきもののミニ香水を持って行った。

これは地方遠征型オタクのホテルライフハックですが、ホテルの加湿には浴槽にぬるま湯をいっぱい溜めて浴室のドアを開け放っておく(熱いお湯だと浴室外の火災感知器とかに湯気がかかったりする危険があるので水〜ぬるま湯でやろう)のがいちばん効く。その溜めた水に香水を数プッシュスプレーしておくと、水蒸気にのって香りがお部屋にふんわり広がるし、香りが部屋に付きづらい。リネンやカーペットなんかに直接リネンスプレーや香水なんかが当たると匂いが取れにくくて、ホテルの人が困ってしまうのでこれがおすすめ。

あと嗅覚障害の確認用にも使える。

 

・醤油とかマヨネーズとか「これがあれば食える」みたいな調味料

中抜きされてたら解らないが、ホテルで提供される食事は、どんな状態であっても「一口はなにか食べられるものを」という配慮のもとか量がかなり多い。熱や吐き気があっても絶対一口はなにか食べられそうなものはある。ただそれが添えられていたレタスとか、マッシュポテトだけとかそういう可能性があるので、そういう胃への負担や柔らかさの観点から「食べられそう」なものが、好みの味じゃなかったときにヴァーーーー!!!と叫びながら食べることになるので……

私はポン酢。

 

・ヴェポラップ

一生鼻詰まってるし、一生咳止まらん。ヴェポラップあって困ることない。

あとこれは本来の使用用途からそれているので自己責任ですが、なぜか虫刺されにめっちゃ効く。

万能の神。

 

ホテルでの過ごし方

オタクなので療養中は観たかったアニメや映画観るぞ〜! 小説も漫画も読むぞ〜!と思っていたが、まったく出来なかった。

なぜかと言えば、ブレインフォグが酷かったから。

いや、たぶんブレインフォグ……わかんないけど……

ブレインフォグの詳細はこちらのクリニックのページが解りやすいと思います。

https://osakamental.com/symptoms/23.html

簡単に言うと、脳を使おうと思うとうまく機能しない感があるみたいな感じ。

症状に個人差はあるし、主には後遺症として現れるみたいなので違うかもしれないが、私の場合は「視覚情報の処理ができない」だ。文字を読もうとしても、目が滑ってまともに内容が頭に入ってこない。アニメや映画などの動きが多すぎる動画に酔う(カメラワークのうるさいMVをみている感覚)感じが近い。ちなみにいまもあまり多すぎる視覚情報は処理できない。まじで日がな一日寝転がっていたら終わる。

そんな中でブレインフォグ中でも私が楽しめたコンテンツをご紹介。

 

・匿名ラジオ

いちばん聴いた本当にありがとう!! 匿名ラジオがなかったら療養中まったくの虚無だったと思う。

オタク各位には紹介するまでもないと思うが、WebライターのARuFaさんとダ・ヴィンチ・恐山さんによるWebラジオだ。あるある話とないない話をしている。Webラジオなのでもちろん画面をみている必要がないし、コーナーが別れているわけではないのでラジオを聴いている感覚より、喫茶店で隣の席に座っているふたりがしょうもない話をしているのを聴いている感覚に近い。ベッドで寝ながら目を閉じてニヤつきながら楽しめる。そしてむちゃくちゃ話が面白い。いちおう私がだいすきな回のリンク貼っておきます。


www.youtube.com


・わしゃがなTV

こちらもオタクには紹介するまでもないかもしれないが、声優の中村悠一さんとライターのマフィア梶田さんによるYouTubeチャンネル。

画面転換等が少ないのと、ふたりの声色が明確に違うので脳に負荷がかからない感じが強かった。ご飯食べてるときによく観ていました。あと大声で大はしゃぎみたいのがあまりない。私は普段であれば大声大はしゃぎ大絶叫大暴れ系コンテンツが大好きなんだけど、脳がついていかんのよ!! こちらもおすすめ回載せておきます。


www.youtube.com


・アニメ「ギャグ漫画日和」

君もある一定の年齢層のオタクならギャグ漫画日和の台詞を諳んじることが出来るだろう? 音だけ聴いていても脳でしっかりとアニメを再生できるコンテンツは強い。もうDNAに染み込んでいるんだよな……

 

*  *  *

 

そんな感じで、オタク的「ホテルに持っていったほうがいいもの」と「オタクがホテルで出来る暇つぶし」をまとめました。

あとなにか聞きたいことなどありましたらTwitterのDMとか、匿名箱ありますので、お気軽にどうぞ。

しまっちゃう箱 - Privatter

 

なんというか、陽性が解ってから数日はほんとうに周りに感染していないかが不安で泣いたりしていた。毎日職場や家族に体調不良者がいないかどうかを確認して安心しようとするが、まあまったく安心しないんですが。メンタル的にも、肉体的にも、私くらい症状が軽くてもいやになるくらいの思いをするので、かからないに越したことはないし、なにがしかこれから事態が好転してほしいなと思っている。

そしてなにより、医療従事者の方、地域の発熱相談センターの方、療養施設で働く方々、ほんとうにありがとうございました。皆様のおかげで、無事に日常に戻れます。

ご迷惑をおかけした身ではありますが、皆様の努力と献身がたくさんたくさん報われてほしいと思っています。